森友学園の問題をめぐり、野党の議員が２３日、前理事長の籠池被告と接見した。改ざん前の決裁文書にあった安倍昭恵夫人の「いい土地だから、前に進めてください」との発言について、籠池被告は「間違いない」と話したという。

希望の党・今井雅人議員「（昭恵夫人は）確かにそういうふうにおっしゃっていたということで、それは間違いがないようなことも（籠池被告は）おっしゃってました」「『いい田んぼになりそうですね』っていうふうに昭恵さんが言ったら、いやいや、ここは学校をつくる土地、建設予定地ですからっていう話をしたら、『それはもういい土地ですね、ぜひ前に進めてください』って」

発言について、安倍首相は国会で「妻に確認したが、当然、そんなことは言っていない」と否定している。

また、籠池被告は昭恵夫人から「小学校の棟上げ式には必ず行きますというような話をいただいていた」と述べたという。

接見を終えた希望の党の今井議員は、「昭恵夫人はかなり取引の事を知っていたのではないかという印象を受けた」とした上で、「やっぱり昭恵夫人に話を聞かないといけない」と強調した。

一方、自民党はこうした野党の行動を非難している。

自民党・柴山総裁特別補佐「詐欺事件で勾留をされている籠池被告の接見によって、どのような真相が明らかになるのか。これまでの様々な籠池さんの発言、あるいはその変遷、そういうことも考えると、極めて疑問だなと考えています」

国会では、週明けの２６日には安倍首相出席の集中審議、２７日には財務省・佐川前理財局長の証人喚問が予定されていて、激しいやりとりとなりそうだ。