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中東で存在感示せた?安倍首相が帰国の途に

2018年5月3日 2:49
中東で存在感示せた?安倍首相が帰国の途に

中東を歴訪していた安倍首相が帰国の途についた。内政に多くの問題を抱える中、得意の外交で存在感を示せたのだろうか。

イスラエルのネタニヤフ首相との首脳会談で、安倍首相は「中東和平には、当事者の直接対話とアメリカの関与が不可欠だ」と述べ、パレスチナとの対話を呼びかけ、中東和平の橋渡し役を担う姿勢をアピールした。

安倍首相「これまで培ってきた中東地域の国々との信頼関係をベースとして、誠実な対話の橋渡し役としての役割を担っていきたい」

また、安倍首相は中東各国の首脳に「中東が北朝鮮への制裁の抜け穴になってはならない」と繰り返し、北朝鮮に対する圧力をかけ続ける必要性を訴えた。北朝鮮をめぐる融和ムードが高まる一方で、日本を射程に収める中短距離ミサイルの問題や、拉致問題の解決が後回しになる懸念も残っていて、安倍外交の正念場は続く。

また、国内では森友・加計学園の問題などが依然くすぶっていて、政権の信頼をどう回復するかは大きな課題だ。

アメリカのトランプ大統領との緊密な関係を背景に、中東で一定の存在感を示した安倍首相だが、帰国後は綱渡りの政権運営が続くことになる。