中曽根康弘元首相が２７日、１００歳の誕生日を迎えた。首相経験者が１００歳になるのは東久邇宮元首相以来。

中曽根氏は１９４７年に衆議院議員に初当選し、運輸大臣などを歴任した後、１９８２年に内閣総理大臣に就任した。

５年に及ぶ在任中は、旧国鉄や旧電電公社の民営化を達成したほか、アメリカの当時のレーガン大統領と「ロン・ヤス」と呼び合う信頼関係を築いた。

１００歳を迎え中曽根氏は、「大正、昭和、平成の三つの時代を生き、明年は新天皇陛下のご即位のもとに新たな元号も始まります。新たなる時代への大いなる期待と共に四代を生きることに誠に深い感慨を覚えずにはおられません」とのコメントを発表した。

また、憲法改正については、「政治は与野党を問わず、国家の基本たるこの課題に真剣に取り組んでゆくことを期待しています」と訴えた。