細野豪志元環境相が、去年１０月の衆議院選挙の期間中に、東京都内の証券会社から５０００万円を受け取っていたことがわかった。

細野氏の事務所によると、総選挙の投開票３日前の去年１０月１９日、都内の証券会社から個人として５０００万円を借り入れたという。

この資金の使いみちが「選挙資金」であれば借入金であっても公職選挙法に基づいて報告の義務がある。しかし、細野氏は「借入金なし」と報告していた。

ところが今年３月、証券取引等監視委員会がこの証券会社に対して説明を求めたところ、４月になって細野氏が借入先の記載が必要なく、罰則もない、資産報告書に新たに借り入れの事実を記載する訂正を行った。また５０００万円は返却したという。

細野氏の事務所は借り入れの目的について、「急に政治資金が必要になる可能性があると考えたため借り入れたが、具体的な需要が生じなかったため利息も含めて返済した」としている。