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与野党攻防が最終局面 内閣不信任案を提出

2018年7月20日 12:26
与野党攻防が最終局面 内閣不信任案を提出

国会は与野党の攻防が最後の局面を迎えている。立憲民主党や国民民主党など野党側は、安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に提出した。

野党側は、安倍政権への抵抗を示す最後のカードをきった。森友、加計学園の問題など一連の不祥事に対する責任を厳しく批判する方針。

立憲民主党など野党側は20日朝、党首が会談し、「安倍政権をめぐる不祥事は枚挙にいとまがない」などとして内閣不信任決議案を提出することで一致した。その後、大島衆議院議長に不信任決議案を提出した。

立憲民主党・辻元国対委員長「度重なる疑惑や不祥事に対して安倍政権は国民への説明責任を果たさず、そして真摯(しんし)に向き合ってこなかった。災害の最中に宴会をしたり、災害よりも命よりもカジノなど、自分たちの利益につながりかねない法案をごり押しで通すことを強行、今もしているというような状況で数え上げればきりがありませんが、不信任に値する」

これに対し、与党側は午後からの衆議院本会議で内閣不信任決議案を否決した上で、カジノを含むIR(=統合型リゾート)整備法案を20日のうちに参議院本会議で可決・成立させる方針。

22日の会期末を控え20日が最後の平日となるが、野党側もこれまでのような「徹夜国会」に至る抵抗は行わない方針。西日本豪雨の復旧作業が続く中、批判を避けたいためで20日夜のうちに事実上の閉幕を迎えそうだ。