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石破氏あす立候補表明へ「全身全霊で臨む」

2018年8月9日 17:58
石破氏あす立候補表明へ「全身全霊で臨む」

あす10日は、9月の自民党総裁選挙における一つの節目となりそうだ。石破元幹事長は、10日に立候補を正式に表明する考えを明らかにした。

■石破氏、正式に立候補へ

石破氏は「全身全霊で臨む」と決意を語った。安倍首相との違いを強調し、支持を訴えていく方針。

石破元幹事長「(候補者は)どのような考え方を持ち、どこが違っていてということは、内閣総理大臣選びであるだけに、広く国民の皆様方にご理解をいただく努力が必要だ」

10日は、「森友・加計」問題で安倍首相が批判されたことを念頭に、「政治に信頼を取り戻す」と訴え、違いを際立たせたい考え。

■各派閥の対応は

こうした中、派閥として対応を表明していなかった石原派が、安倍首相支持を決めた。また、竹下派は自主投票を正式に決定した。

党内7つの派閥のうち5つが安倍首相支持となり、国会議員票では安倍首相支持は7割以上に達する。

石破氏は、現時点では石破派と竹下派の参議院議員ら、あわせて40人程度の支持にとどまっている。

■石破氏は安倍首相にどう対抗していくのか

国会議員票と同数の全国の自民党員票に活路を見いだしたい考え。2012年の総裁選では党員票で安倍首相を圧倒するなど、石破氏の地方での支持は根強いと言われている。より一般の国民に近い党員の支持を広げることで、国会議員の投票にも影響を与え、逆転をねらう。

ただ、現職である安倍首相優位は簡単には揺るがず、苦戦を強いられることになりそうだ。