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首相“自由貿易の強化をリード”ASEM

2018年10月19日 23:52
首相“自由貿易の強化をリード”ASEM

ベルギーで開かれているASEM(=アジア・ヨーロッパ会議)の首脳会合で、安倍首相は、アメリカと中国の貿易戦争などを念頭に、自由貿易体制の強化をリードしていく考えを表明した。

ASEMの全体会合で議論の口火を切った安倍首相は、「世界で保護主義の動きが広がる中、自由で公平で開かれた、ルールに基づく多国的貿易体制を支えていくことが重要だ」と強調した。

これは、アメリカが自国の利益を優先するなど保護主義が台頭する中、WTO(=世界貿易機関)のルールに基づく自由貿易体制の強化を各国に呼びかけたもので、多くの国が同調したという。

また、安倍首相は、中国が途上国に対して返済能力を超える貸し付けを行い、投資を拡大していることを踏まえ、相手国の財政状況に配慮した「質の高いインフラ支援」の必要性を訴えた。

なお、首脳会合はさきほど「保護主義との闘い」などを明記した議長声明を採択して閉幕した。