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新元号公表まで1か月…「人気の漢字」は?

2019年3月1日 19:54
新元号公表まで1か月…「人気の漢字」は?

「平成」に代わる新たな元号の公表まであとひと月。政府はすでに元号の候補を学者から集めていて、現在、十数案ある事が分かった。その新元号を予想するキャンペーンも盛り上がりを見せている。中でも人気の漢字とは?

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埼玉・朝霞市にある酒店。ビンテージワインなどを多くそろえるこのお店では――

和泉屋・栗原周平さん「新元号予想キャンペーンというのを(去年)7月11日から開始しました」

新元号を予想して当てれば、平成が始まる年に造られた大吟醸をプレゼントするというキャンペーン。4400通を超える元号案が寄せられていて、1位は「安久」、2位は「安永」だという。

また、こちらでは――

株式会社GAUSS(東京・渋谷区)・新名玄さん「AIで元号予測を行っています」

AIを使った元号予測?いったいどのように行っているのだろうか。

新名さん「過去の文字(元号)の並びだったりとか、発音の関係性だったりとか、そういうところを考慮して次の予測につなげていくという方法になります」

先月28日の時点で暫定的にAIが出した元号は「功良」だという。今後、文献のデータを加えるなどして精度を上げ、来月1日までに最終的な予測をはじき出すという。

広がる新元号予想の動き。こうした中、次の元号には日本の歴史上初めてとなる「ある変化」も。

1か月後に迫った新元号の公表。これまで247ある元号はすべて、書経、易経など中国の古典からとられてきた。しかし今回は――

政府関係者「日本文学、日本史などの学者にも考案を依頼している」

室町時代以前の日本の古典も出典の対象となっていて、政府関係者への取材では、日本書紀などの名前が挙がっている。

日本書紀とはいったいどんなものなのか。私たちは國學院大學(東京・渋谷区)を訪ねた。分厚い扉の向こう側に保管されていたのは――

國學院大學 図書館・古山悟由さん「これが古活字版と呼ばれている日本書紀です」

「日本書紀」は今から約1300年前、奈良時代に書かれた日本で最も古い歴史書の1つ。漢字がずらっと並んでいて、カタカナやひらがなは見当たらない。中には、「和」や「明」など、過去の元号で何回も使われた漢字も。

実は、安倍首相はかねて周囲にこう語っていたという。

安倍首相「元号の出典は日本で書かれた書物がいい」

伝統を重視する安倍首相は、日本独自の古典や歴史書から選びたいという気持ちがあるという。

本当に日本の古典から選ばれるのだろうか。私たちは、去年から考案者となりそうな学者を取材。

考案者になりそうな学者「ほとんどの日本の古典は中国に由来する」

ある学者は、日本独自のものを探すのは難しいのではないか、と指摘した。

政府はすでに元号の候補を学者から集めていて、現在、候補は十数案ある事が分かった。元号公表に向けての段取りも着々と進んでいる。

4月1日当日には各界の有識者が集まって元号の選定をする会議が開かれるが、今回は女性のメンバーを増やす方向で最終調整している。新しい時代はどんな元号になるのか?公表まであと1か月だ。