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イラン・ハメネイ師、米国との対話を拒否

2019年6月14日 1:26

イランを訪問した安倍首相は、最高指導者のハメネイ師と会談した。核合意をめぐるアメリカとの緊張緩和を求めたが、ハメネイ師はアメリカとの対話を拒否した。

ハメネイ師は、アメリカへの強硬な姿勢で知られているが、会談で安倍首相は、アメリカのトランプ大統領の考えを直接伝えた。

安倍首相「(ハメネイ師から)平和への信念をうかがうことができました。関係国のトップ同士が緊張緩和にむけた意思をもっていることが極めて重要だ」

これに対しハメネイ師は、「核兵器を製造も保有も使用もしない。その意図はない。するべきじゃない」と発言したという。

安倍首相の同行筋は、「地域の緊張緩和に向け、時宜を得た有意義な会談になった」と話しているが、ハメネイ師はツイッターで、「アメリカが対話を望んでいるなど全く信用できない」などと発信。あらためてアメリカとイランの溝の深さが浮き彫りになった形。

イラン最高指導者ハメネイ師「トランプ大統領に何のメッセージもない。彼はメッセージを送る価値のない相手だ」

安倍首相は、「緊張緩和に向けた道のりは大変困難だが、これからも努力を重ねていきたい」と強調した。

安倍首相は、帰国して14日夜にトランプ大統領と電話会談し、結果を報告する予定。今回のイラン訪問を実際に中東の平和に結びつけられるかが焦点。