大学共通テスト“採点公平性”文科相を追及
国会では、大学の共通テストの国語と数学で来年度から記述式の問題が導入されることをめぐり、野党側は、採点の公平性について萩生田文科相を追及した。
立憲民主党の蓮舫議員は、自己採点が難しいといった記述式の問題点を指摘した上で、導入の廃止を迫った。
立憲民主党・蓮舫議員「自分では高い得点だと判断、自己採点をして、高い大学に出願をする。結果だめだった場合、これは自己責任ですか」
萩生田文科相「そういうことのないようにですね、わかりやすい採点基準というものを示してまいりたいと思います」
立憲民主党・蓮舫議員「(問題を)クリアできなかった場合には、先送りありますか」
萩生田文科相「先送りのないようにですね、準備を万全に期してまいりたいと思います」
立憲民主党・蓮舫議員「英語民間試験の導入の先送りは廃止、それと共通テスト記述式は廃止、そしてそこから再設計をするべきだと思いますが、いかがですか」
萩生田文科相「英語の試験については延期を決定しました。記述式の試験については、先ほど来、申し上げているように、責任を持ってですね、いいものにしっかりしていきたいと思ってます」
萩生田文科相は、受験生が自己採点をしやすくなるよう正しい答えの条件などを高校に周知し、受験生への「指導の充実を促すことで改善を図る」と述べた。
また、記述式の採点にはアルバイトもかり出され、公平性の担保が疑問視されている問題について萩生田文科相は、研修などによる採点者の質の向上や採点の正確性を確保するための取り組みを事業者に求めていると説明した。