日韓外相が会談 GSOMIA失効回避議論
茂木外相が23日午後、韓国の康京和外相と名古屋で会談した。会談では、日本と韓国が軍事機密を共有するための協定(=GSOMIA)の失効が回避されたことなどが話し合われた。
会談の冒頭、両外相は握手をしたが、茂木外相は硬い表情だったのに対し、康京和外相には笑顔も見られた。
会談はG20外相会合にあわせて行われた。35分間の会談で茂木外相は、GSOMIAの失効回避について康京和外相から説明を聞いた。康外相は、「いつでも協定の効力を終了させることができる前提で、破棄を停止した」などと韓国側の立場を説明したものとみられる。
また、関係悪化のきっかけとなった元徴用工訴訟の問題についても議論されたとみられ、茂木外相は、日本企業に実害が生じないよう韓国側に具体的な対応策を示すよう強く迫ったものとみられる。
韓国メディアによると、会談では来月下旬の日中韓首脳会談にあわせ安倍首相と文在寅大統領との会談を行うよう、調整していくことを確認した。実現すれば、去年9月以来およそ1年3か月ぶりとなり、元徴用工訴訟の問題などで進展がみられるか注目される。