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日中韓サミットが始まる 安倍首相も出席

2019年12月24日 11:48
日中韓サミットが始まる 安倍首相も出席

中国を訪問中の安倍首相は24日、日中韓サミットに出席している。午後には、いわゆる元徴用工訴訟の問題をきっかけに関係が悪化した韓国と約1年3か月ぶりとなる首脳会談に臨む。

日韓首脳会談に先だって行われた外相会談では、元徴用工訴訟の問題をめぐり双方が主張をぶつけあったものとみられる。日本側は日本企業に賠償を命じた判決は受け入れられないという姿勢は崩しておらず、日本企業に実害が出ないよう、韓国政府に対応を求めている。

ただ、ここまでこじれているだけに外相同士で一致点を見つけるのは簡単ではないとの見方が大勢。それだけに午後、行われる久しぶりの首脳会談で何らかの進展が得られるか、注目されている。

同行筋は24日朝、「相手が何を言ってくるか次第だ。国の根幹に関わる問題であり、日本としては立場を変えることはない」と話した。関係改善につなげたい気持ちはあるものの簡単には譲れないのが実情。日韓の政府関係者からは「開催自体に意味がある」との声も聞かれ、首脳会談を開ける環境を維持することが第一のハードルとなっている。

安倍首相「北朝鮮情勢をはじめとする地域の重要な課題、地球規模課題への対応などについて3か国の連携をよりいっそう深める機会としたいと思います」

一方、24日午前から行われている日中韓サミットでは、挑発を強める北朝鮮への対応などについて話し合っていて、安倍首相は拉致問題の解決に向けた協力も確認したい考え。