細田衆議院議長 議長辞任を表明 “統一教会”めぐり「特別な関係はございません」 野党は追及する構え
13日午後、細田博之・衆議院議長は記者会見を開き、体調不良を理由に議長を辞任する意向を表明しました。
細田衆院議長
「ご迷惑をおかけしてはいけない。私の責任をもって辞任をしようと」
2021年に就任した細田氏ですが、いわゆる“統一教会”との関係が指摘されていました。
2019年に名古屋で行われた関連団体のイベントでは、「韓鶴子総裁の提唱によって実現した、この国際指導者会議の場は大変意義が深いわけでございます。安倍総理にさっそくご報告いたしたいと考えております」と話す場面も。細田氏はこれまでに書面で関連団体のイベントに出席したことや、関連団体の幹部が顧問を務めていた議員連合で、名誉会長に就任していたことなどを認めていました。しかし、公開の場での説明はありませんでした。
記者(去年8月)
「旧統一教会との関係についてお答えにならないんですか」
細田衆院議長
「…」
関連団体のイベントに出席したことについて、13日の会見では――
細田衆院議長
「名古屋での会議、確かに出ました。『安倍総理にもよろしく申します』というようなことを申しました。ちょっとサービスで申しただけで、報告もしていなければ実質はなにもない」
教団と関係をもった経緯を尋ねられると、教団の広告塔になった認識はないと強調しました。
細田衆院議長
「特別な関係はございません。呼ばれれば出る程度の問題であります」
細田氏は、開始から50分あまりで一方的に質問を打ち切りました。
細田衆院議長
「じゃあ、どうもありがとうございます」
「なぜ退陣するのかという記者会見ですから。積もる話をどんどんやりたいという記者会見では必ずしもない」
――もう1回会見の場を持つ考えは?
細田衆院議長
「会見をするんじゃなくて、会話をしましょう」
細田氏は議長を辞任した後も、議員を続ける意向を示しています。
◇
問題となっていた自民党と“統一教会”の関係。
13日、木原防衛相は「旧統一教会および関連団体との関係は、既にその関係団体との関係を断っているという状況です」と述べました。
先月、新たに入閣した閣僚のうち、これまでに“統一教会”との関係があったと認めているのは4人。いずれも党の方針に従って関係を断ったと説明しています。
また、萩生田政調会長は12日、コメントを発表しました。
自身が教団の関連団体「世界平和女性連合」の会員と付き合いがあったことを改めて認め、“統一教会”との関係は既に断っていると強調しています。
萩生田政調会長
「いまだに苦しんでいる方がいる点に思いが至らなかったことを率直に反省を申し上げてきました」
一方、野党は、自民党が議長である細田氏や地方議員に“統一教会”との関係について、調査を行っていないと指摘しました。
立憲民主党 安住国対委員長
「自民党は地方議員も含めて本格的な調査をやらなければ、いつまでも疑惑や霧は晴れないと思いますよ」
20日に始まる国会で追及する構えです。