野党、持続化給付金めぐり中企庁長官を追及
新型コロナウイルス対策を盛り込んだ、第2次補正予算が成立しました。一方で、野党は持続化給付金をめぐって追及を強めています。
持続化給付金事業をめぐり、野党が追及を強めている中小企業庁・前田長官。
野党は、事業を受託したサービスデザイン推進協議会の理事と接点があった、海外出張についてただしました。
立憲民主党・大串議員「報道にあったのは、2017年のサウスバイサウスウエスト(SXSW)、2018年、2019年は前田さんどうされていましたか」
前田長官「2018年、2019年も、オースティンのSXSWの視察を行っております」
前田長官は、2017年と2018年は経済産業省の担当者として、2019年は中小企業庁の次長として視察したと説明しました。
大串議員「(経産省の)商務情報政策局の仕事として行かれたらわかります、そうすると2019年は、商務情報政策局の方が行くべきなんです。それを前田さんが行ってね、しかも、『前田ハウスインSXSW』って100人規模のパーティーを業者集めてやってる」
こうした行動は癒着を助長するのではとの指摘に、梶山経産相は-。
梶山経産相「聞いてる範囲においては問題がない。しかしながら、言動、行動には注意を払っていかなければならない。結果的に軽率な行動もあったのかなという思いも持っております」
また、野党は持続化給付金の事業を協議会に委託することを前提に、事前のヒアリングを重ねていたのではと指摘。その上で-。
大串議員「提案書、これが提出されたのはいつですか」
前田長官「(4月)13日ということでございました」
大串議員「それで落札者が決定された日がいつですか」
前田長官「落札日は14日でございます」
大串議員「13日に提案されたものを14日に決定する、大臣、これ可能だと思いますか」
梶山経産相「(別業者にも)同様の情報を提供し、適正に行った入札の結果であったと聞いております」
梶山経産相は、委託に至る経緯に問題はなかったと述べました。
12日午後、第2次補正予算は成立しましたが、野党は、持続化給付金などについて、さらに議論が必要だとして、来週17日までの今の国会の会期を延長するよう求めています。