自民総裁選 石破氏、菅氏、岸田氏が立候補
安倍総理大臣の後継を決める自民党の総裁選挙が8日、告示され、石破元幹事長、菅官房長官、岸田政調会長が立候補しました。
立候補の届け出を終えた各候補は午後1時から行われる候補者演説会を前に出陣式を行っています。
「自分たちのためではない。祖国、日本のために勝利を目指し全身全霊戦い抜くことをここにお誓いして、ご挨拶といたします」――石破氏は「納得と共感」を掲げ、安倍総理との政治姿勢の違いを強調。東京一極集中を是正し、地方主導の経済発展と内需主導型経済への転換を図るとしています。
「私自身の出馬の決意ギリギリでありました。出陣式をできますこと厚く御礼申し上げます」――菅氏はアベノミクスや新型コロナウイルス対策の「継承」を強調し、行政のデジタル化を進めるため「デジタル庁」の新設に取り組むことなどを訴える方針です。
「外務大臣、政調会長と候補者ではやっぱり違う。ぜひがんばります」――岸田氏は「分断から協調へ」をテーマに、新型コロナで格差が拡大したとして中間所得層への住宅や教育支援の強化を訴えます。
今回の総裁選は、国会議員票394票と地方の党員票141票の合わせて535票で争われます。菅氏は既に党内の約7割を占める5つの派閥から支持を得て圧倒的優位に立っていて、石破氏、岸田氏が地方票でどこまで追い上げられるかが焦点です。
投開票は今月14日に行われます。