岸田首相は、東京電力・福島第一原発の処理水の海洋放出を前に、20日午前から第一原発を訪れています。この後、放出に関わる設備などを視察します。

政府は福島第一原発の処理水を月内にも放出する方向で最終調整しています。岸田首相は、これを前に、放射性物質を除去する装置や処理水を薄めて海に放出する設備を視察し、万全の対策がとられているか、自ら確認したい考えで、20日午前、原発の敷地内に到着しました。また、視察後には、東京電力の幹部らと意見交換する予定です。

岸田首相は視察に先立ち、「国として判断すべき最終的な段階に至っている」とした上で、「政府の責任者として確認を行い、自らの思いも直接話したい」と述べています。

岸田首相は視察の結果も踏まえ、21日以降、全漁連会長など漁業関係者らとも面会をした上で、関係閣僚と具体的な放出時期を協議することにしています。