「原発処理水」今月下旬にも海洋放出を検討 政府関係者
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出について、政府は今月下旬にも放出することを検討しています。これは複数の政府関係者が明らかにしたものです。
岸田首相は今月18日の日米韓首脳会談にあわせてアメリカを訪問し、現地で韓国の尹錫悦大統領に放出についての計画を説明し、理解を求める方針です。
その後、帰国し、関係閣僚などと協議して最終的な時期を決める方針で、今月下旬にも放出することを検討しています。
政府内では、来月からは地元で沖合底引き網漁が解禁されることから今月中に放出すべきとの声があります。
岸田首相は放出に反対の立場の漁業組合のトップ、全漁連会長との会談も調整していて、安全性や風評被害対策について説明し、理解を求める考えです。
一方で、放出に対しては中国などの周辺国、国内の漁業関係者の反発は根強く、時期がずれこむ可能性もあります。