“完全公開で私自身が出席したい”。
裏金問題を説明する政治倫理審査会に、岸田首相が自ら出席を表明しました。これで事態は動き、安倍派幹部ら5人も「完全公開」での出席が決定。29日から政倫審が開かれます。首相の決断、舞台裏は…。

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「公開」か「非公開」かをめぐり調整がつかず、開催のメドが立っていなかった衆議院の政治倫理審査会。28日、大きく動きました。

衆院政治倫理審査会　立憲民主党　寺田学幹事
「現在、政倫審に対して申し出を行った方が6名います。西村さん、松野さん、塩谷さん武田さん、高木さん、岸田さん」

出席を申し出た中に、岸田首相の名前が。

岸田首相
「政倫審に自ら出席し、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」

28日になって突然、岸田首相は現職の首相として、初めて政倫審への出席を表明。

立憲民主党　安住国対委員長
「私も一瞬驚いたんですね。（岸田首相が）自分から『出たいんです』って言うから。『ん？』と思って。何か嫌疑あるんですか？って感じだよね」

さらに岸田首相は、公開に慎重な姿勢を見せていた5人に対しても「完全公開」に応じるよう、促したのです。そして結論は…。

衆院政治倫理審査会　自民党　丹羽秀樹幹事
「諸調整を行ったなかで、全員フルオープンの公開で、ということでご納得いただいて」

他の5人も、完全公開で出席する意向になりました。

衆院　政治倫理審査会　寺田学幹事
「ここまで時間と、総理大臣まで出てくるということをしないと、全面公開の場で述べることができないのかというのは、ほとほと正直あきれた部分はあります」

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日程は29日と3月1日の2日間。まず29日午後2時から、岸田首相と二階派の事務総長・武田元総務相が出席。

3月1日の午前9時から、安倍派の事務総長だった西村氏、松野氏。昼休みを挟んで午後には安倍派の座長・塩谷氏、事務総長の高木氏の順に行われます。

公開に慎重な姿勢を見せていた高木氏は…。

政倫審に出席予定　自民党　高木前国対委員長
「オープンでやるべきだなということは、思っていました」

――元々は非公開を希望？

高木前国対委員長
「非公開を希望していたというよりも、原則というのは傍聴はないわけですから」

――安倍派の幹部の中で話し合いは？

高木前国対委員長
「いや、そういうことはしていません。もちろん電話をしたりは。『こんな状況だね』とかいう話はしますけど、別にみんなでどうのこうのというような話ではありません。どうもありがとうございました」

（2月28日放送『news zero』より）