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菅内閣“支持率低下”…どう分析?

2021年1月18日 17:17
菅内閣“支持率低下”…どう分析?

菅首相にとって初めてとなる通常国会が18日、召集されました。新型コロナウイルス対策への批判などから内閣支持率が下がり続けているなか、正念場の国会となります。首相官邸前から山崎大輔記者が解説します。

Q.菅内閣の支持率低下をどう分析していますか?

菅首相は官房長官時代から、ぶれずに政策を推し進める実行力が評価を得てきましたが、その「ぶれないスタイル」が裏目に出たかたちです。

菅首相は、一連のコロナ対策で経済を重視する自らの考えにこだわり続けた結果、世論の反発が高まり方針転換に追い込まれるという同じパターンを繰り返し、「後手後手」「ぶれた」という批判を招きました。

ある自民党議員は「既得権や縦割りを打破するためにはいくらでも自分の考えを貫けばいいが、ウイルス相手には臨機応変に対応するべきだ」と指摘しています。

また、菅首相の発信力も課題です。与党幹部が「原稿の棒読みでは国民には伝わらない」と指摘しているほか、閣僚経験者は「官房長官時代は人事権でどう喝すれば官僚は動くから結果を出せた。国民はどう喝では動かない。菅首相は言葉を尽くして国民を説得することが必要だ」と語っています。

与党内からは菅首相の答弁能力を懸念する声も出ていて、今後、さらに支持率が低下すれば、秋までに行われる衆議院選挙を前に「菅首相では選挙を戦えない」という声が出てくる可能性もあります。

菅首相が国民の信頼を得て、衆院選の勝利に持ち込む体制を築くことができるのか。正念場の通常国会となります。