岸田総理 訪米の狙いどこに?政治部官邸キャップ解説
岸田総理は、8日午後、アメリカへ出発します。総理に同行する政治部の平本キャップに聞きます。訪米の狙いはどこにありますか?
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総理周辺は「裏金問題で続く閉塞感を、得意の外交で反転攻勢につなげたい」と話しています。
というのも、今回の訪米はいつもと違います。9年ぶりの「国賓待遇」、日本の総理としては2人目の上下両院合同会議での演説、大統領主催の晩餐会などが予定されています。まさに「スペシャルゲスト」の扱いです。
日米同盟の強化を成果に、「外交の岸田」をアピールしたい考えです。
――11月にはアメリカ大統領選が控えています。これを意識した動きはありそうですか?
トランプ氏の勝利、いわゆる「もしトラ」をにらんだ動き、ありそうです。それは、建設中のトヨタの現地工場の視察です。
トランプ氏は日本に対し、アメリカでの雇用創出を求めてくる可能性がある中、この工場は建設が完了すれば、5000人もの雇用を生む可能性があります。
ある政府関係者は「誰が大統領かは関係なくアメリカ経済への貢献をアピールする機会になる」と話す一方、外務省関係者は「『もしトラ』を意識したメッセージとなる」と本音で狙いを語っています。