福島第一原発の処理水を海に放出する時期をめぐり、公明党の山口代表が、海水浴シーズンは避けるべきとの考えを示したのについて、松野官房長官は、夏ごろに放出する方針に変わりはないことを明らかにしました。

政府は、福島第一原発の処理水を今年の夏ごろから海に放出する方針ですが、公明党の山口代表は、海水浴シーズンに放出を始めるのは避けるべきとの認識を示していました。

これについて、松野長官は政府の方針に変更はないとの考えを示しました。

松野官房長官
「アルプス処理水の海洋放出の時期は、夏ごろを見込むとお示しをしてきており、この方針に変更はありません」

ただ、放出の具体的な時期については「安全性の確保や風評対策の取り組みの状況を政府全体で確認、考慮し、総合的に判断する」と述べるにとどめました。