「不退転の覚悟で改革に取り組むのは自分にしかできない」新議会で再び不信任となった鹿角市の関 厚市長 次回選挙に出馬の意向を示す
鹿角市の関厚市長が解散し、選挙を経て新たな顔ぶれとなった鹿角市議会に、再び市長の不信任決議案が提出され、賛成多数で可決されました。
関市長は自動失職し、50日以内に市長選挙が行われることになります。
関市長は「不退転の覚悟で改革に取り組むのは自分にしかできない」と述べ、次の市長選にも出馬する意向を明らかにしました。
鹿角市の関市長をめぐっては、市が設置した第三者委員会がその言動12件をパワハラにあたると認定していました。
これを受け市議会は1月、関市長の不信任決議を可決。その後、関市長は「当初予算の審議を放棄したのであればもはや議会とは言えない」と述べ議会を解散しました。
選挙を経て新たな顔ぶれとなった鹿角市議会は21日、臨時議会を開きました。
舘花一仁議員
「市長が自身の一方的な主張を繰り返すだけでは市政は停滞するばかりである」
午前中、関市長の不信任決議案が再び提出されました。
これを受けて関市長は弁明を述べたいと発言したものの午後に持ち越されました。
「ここで午後1時まで休憩いたします。」「やってください」「ふざけるな」「やれ」「やれやれ」「やれって」「休憩いたします」
関市長
「改めてですね、鹿角市を明るい鹿角市にしていくということに全力をあてていきたいというふうに思っておりますので、多くの議員の皆さん、また多くの市民の方のご協力をいただきながら進めていきたいと思っています」
議員からは不信任決議案に反対する意見も。
「この不信任決議案はむしろ市民の間にさらなる分断を生む可能性がある。私は賛同できません。」
「市政の停滞を生んだ責任が議員側や一部の市幹部職員にはなく、市長だけにあるのだと、本当に市民へ訴えられますか」
そして行われた採決…
「賛成の方の起立を求めます」
賛成14、反対4の賛成多数で可決されました。
地方自治法に基づき関市長は自動失職し、50日以内に市長選挙が行われることになります。
臨時議会終了後、記者会見を開いた関市長。
「後戻りはできない。不退転の状況で、こういうものをこういう難しい問題について解決をしていくということは自分にしかできないというふうに思っております」
こう述べて次の市長選挙にも出馬する意向を明らかにしました。
市議会議員選挙が終わったばかりの鹿角市は、県知事選を挟んで大型連休前の来月下旬までに市長選挙も行われる見通しです。