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【解説】日米首脳会談の“成果” 日本政府の捉え方は?

2024年4月11日 12:01
【解説】日米首脳会談の“成果” 日本政府の捉え方は?

アメリカを国賓待遇で訪問している岸田首相は、バイデン大統領と首脳会談を行い、防衛・安全保障面での連携強化を確認しました。岸田首相に同行する政治部の平本典昭官邸キャップに聞きます。

――会談の成果を日本政府は、どう捉えていますか。

ある外務省関係者は「日米関係が新たなステージに入ったことを印象づけた」と手応えを話しています。

最大の成果は安全保障面での連携強化と言えます。首相周辺は「自衛隊と在日米軍の一体性が高まる」。別の外務省関係者は「中国・北朝鮮の脅威が高まり続ける中で、大きな『抑止力』になる」と解説しています。

――一方で、連携強化による懸念は、ありますか。

2つあると思います。1点目は、岸田首相は「一体性は高まっても、米軍と自衛隊は独立して行動する」としていますが、主権国家として自衛隊の独立性を担保できるのか。

2点目は連携強化が逆に、さらなる挑発行動を誘発する事態とならないか。

日本にとってプラスとなる枠組みの連携にしていけるかが問われています。