日米首脳会談 共同会見“4つのキーワード” 石破首相へ気遣いも…トランプ大統領の“思惑”は…【バンキシャ!】
日本時間2月8日、初対面の2人による日米首脳会談が行われ、トランプ大統領による石破茂首相への気遣いが随所に見られました。会談後に行われた共同会見で、バンキシャ!は4つの発言に注目。それぞれの“思惑”とは…?
◇
日本時間2月8日。
山崎大輔記者 NNNワシントン
「トランプ大統領が出迎えて握手をしています」
「2人がいまメディアの写真撮影に応じています」
トランプ大統領
「We love Japan」
石破首相
「はは」
トランプ大統領
「We love Japan」
石破首相とトランプ大統領。初対面の2人が行った日米首脳会談。トランプ大統領の第一声は…
トランプ大統領
「日本の石破首相と会えてとても光栄です」
「彼は非常に尊敬されていて素晴らしい仕事をしている。日本の人々は彼のことが大好きだ。これはいいことだ」
石破首相
「日本と合衆国はいま非常に緊密な関係にありますが、それはすべて第一次トランプ政権において、大統領閣下といまは亡き安倍首相、おふたりによってその礎が築かれた」
トランプ大統領
「シンゾウが私の親友であったことを伝えたい」
「あのようなことが起こり、あれほどつらい気持ちになったことはない」
「彼はあなたの友人であり、あなたに大きな敬意を表していた」
メディアに公開されたのは約28分。その会談でバンキシャ!が気になったのは、このシーン。
バンキシャ!
「いま石破首相に紙が手渡されました」
会談が始まって15分ほど。画面左から紙が差し出されていた。別のカメラの映像を見てみると、紙を手渡したのは岩屋外相。石破首相は、渡された紙を一瞬見て折りたたんだ。その1分後、再び紙が手渡された。紙には何が書かれていたのか?
和やかなムードで終えたという首脳会談。会談に同席したある外務省幹部は「トランプ大統領は石破首相を非常に気遣ってくれていた」と話す。
随所に見られた気遣い。会談の冒頭に立ち会った記者は“ある思惑”があったと指摘する。
政治部 官邸キャップ 平本典昭記者
「トランプさんと安倍さんは非常に仲が良かったです。安倍さんと石破さんが対立してきた歴史があるので、その『石破さんとトランプさんはうまくいかないんじゃないか』という声があったのですが、フタを開けてみたら非常に雰囲気の良い会談だったと思います」
「ただこの思惑について、ある政権幹部は『アメリカが世界中を敵に回す』。特にこれから『中国と対立していく中で、やはり日本は味方にしておきたい』というトランプさんの思惑があったのではないかと指摘しています」
会談の後に行われた共同会見。バンキシャ!が注目したのは4つの発言だ。1つ目は…
石破首相
「本日私から対米投資額を1兆ドルという、いまだかつてない規模まで引き上げたい」
アメリカへの投資額を1兆ドル、約“151兆円”まで引き上げることを表明した。
そして2つ目。日本製鉄によるUSスチールの「買収問題」への発言。
トランプ大統領
「買収ではなく投資だ」
「USスチールに多額の投資を行うことで合意しました」
これまで買収に反対してきたトランプ大統領は、「買収」ではなく多額の「投資」をすることで合意したと説明した。
3つ目は「安全保障」に関する発言。
トランプ大統領
「アメリカは日本の安全保障に全面的に関与している」
「私たちは友好国であり同盟国を守るために、アメリカの抑止力を100%発揮していく」
アメリカが各国の脅威から日本を守ることを改めて強調した。
4つ目は…
トランプ大統領
「関税をかけるつもりだが、ほとんどは相互関税だ」
アメリカからの輸入品に関税をかけている場合、アメリカもその国からの輸入品に同じ割合の関税をかける「相互関税」に言及。日本も影響を受ける可能性がある。
これら4つの発言をどう読み解くべきか――。
会見の最後には、石破首相にこんな質問が飛んだ。
記者
「日本の輸入品に関税をかけたら日本は報復しますか?」
石破首相
「仮定のご質問にはお答えいたしかねますというのが、日本のだいたい定番の国会答弁でございます」
トランプ大統領
「良い回答ですね。とても良い回答です」
*2月9日放送『真相報道バンキシャ!』より
◇
日本時間2月8日。
山崎大輔記者 NNNワシントン
「トランプ大統領が出迎えて握手をしています」
「2人がいまメディアの写真撮影に応じています」
トランプ大統領
「We love Japan」
石破首相
「はは」
トランプ大統領
「We love Japan」
石破首相とトランプ大統領。初対面の2人が行った日米首脳会談。トランプ大統領の第一声は…
トランプ大統領
「日本の石破首相と会えてとても光栄です」
「彼は非常に尊敬されていて素晴らしい仕事をしている。日本の人々は彼のことが大好きだ。これはいいことだ」
石破首相
「日本と合衆国はいま非常に緊密な関係にありますが、それはすべて第一次トランプ政権において、大統領閣下といまは亡き安倍首相、おふたりによってその礎が築かれた」
トランプ大統領
「シンゾウが私の親友であったことを伝えたい」
「あのようなことが起こり、あれほどつらい気持ちになったことはない」
「彼はあなたの友人であり、あなたに大きな敬意を表していた」
メディアに公開されたのは約28分。その会談でバンキシャ!が気になったのは、このシーン。
バンキシャ!
「いま石破首相に紙が手渡されました」
会談が始まって15分ほど。画面左から紙が差し出されていた。別のカメラの映像を見てみると、紙を手渡したのは岩屋外相。石破首相は、渡された紙を一瞬見て折りたたんだ。その1分後、再び紙が手渡された。紙には何が書かれていたのか?
和やかなムードで終えたという首脳会談。会談に同席したある外務省幹部は「トランプ大統領は石破首相を非常に気遣ってくれていた」と話す。
随所に見られた気遣い。会談の冒頭に立ち会った記者は“ある思惑”があったと指摘する。
政治部 官邸キャップ 平本典昭記者
「トランプさんと安倍さんは非常に仲が良かったです。安倍さんと石破さんが対立してきた歴史があるので、その『石破さんとトランプさんはうまくいかないんじゃないか』という声があったのですが、フタを開けてみたら非常に雰囲気の良い会談だったと思います」
「ただこの思惑について、ある政権幹部は『アメリカが世界中を敵に回す』。特にこれから『中国と対立していく中で、やはり日本は味方にしておきたい』というトランプさんの思惑があったのではないかと指摘しています」
会談の後に行われた共同会見。バンキシャ!が注目したのは4つの発言だ。1つ目は…
石破首相
「本日私から対米投資額を1兆ドルという、いまだかつてない規模まで引き上げたい」
アメリカへの投資額を1兆ドル、約“151兆円”まで引き上げることを表明した。
そして2つ目。日本製鉄によるUSスチールの「買収問題」への発言。
トランプ大統領
「買収ではなく投資だ」
「USスチールに多額の投資を行うことで合意しました」
これまで買収に反対してきたトランプ大統領は、「買収」ではなく多額の「投資」をすることで合意したと説明した。
3つ目は「安全保障」に関する発言。
トランプ大統領
「アメリカは日本の安全保障に全面的に関与している」
「私たちは友好国であり同盟国を守るために、アメリカの抑止力を100%発揮していく」
アメリカが各国の脅威から日本を守ることを改めて強調した。
4つ目は…
トランプ大統領
「関税をかけるつもりだが、ほとんどは相互関税だ」
アメリカからの輸入品に関税をかけている場合、アメリカもその国からの輸入品に同じ割合の関税をかける「相互関税」に言及。日本も影響を受ける可能性がある。
これら4つの発言をどう読み解くべきか――。
会見の最後には、石破首相にこんな質問が飛んだ。
記者
「日本の輸入品に関税をかけたら日本は報復しますか?」
石破首相
「仮定のご質問にはお答えいたしかねますというのが、日本のだいたい定番の国会答弁でございます」
トランプ大統領
「良い回答ですね。とても良い回答です」
*2月9日放送『真相報道バンキシャ!』より
最終更新日:2025年2月10日 10:32