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“総理を狙う男”河村たかし議員、国政でどう動く?「野党で不信任案を出せる状況をつくりたい」

2025年1月24日 20:30
 “総理を狙う男”河村たかし議員、国政でどう動く?「野党で不信任案を出せる状況をつくりたい」

「総理を狙う」
そう宣言し、名古屋市長を辞め、再び国政に戻った河村たかし衆議院議員。少数政党の共同代表として国会でどう存在感を出すのか。

「総理を目指す男」河村議員、通常国会へ

1月24日午後2時、国会議事堂で始まった本会議。
石破内閣にとっては、来年度予算成立が最大の焦点。ただ、“少数与党”ということもあり、野党の賛成を得られなければ、予算を成立させることができません。

今まで以上に野党の動向が注目される、今回の通常国会。そんな国会に向かっていたのが、前名古屋市長で、「日本保守党」共同代表の河村たかし衆院議員です。

「16年ぶりだがね」と、通常国会への思いを明かす河村議員。

“減税”に期待の声「国政でも実現してほしい」

2025年1月19日、河村議員の姿は名古屋にありました。この日、行われていたのは河村議員の政治塾。会場には、約70人の受講生が集まっていました。

主戦場でもある東京で活動するかたわら、名古屋で政治塾を開催していたのです。

河村たかし議員:
「対等の中でリーダーを選ぶ仕事だと。だから大変なんですよ。民主主義は大変。みんな同じ権利をもっていることになっているから」

政治理念を熱く語る河村議員。会場には、名古屋市の広沢一郎市長の姿もありました。

受講した人に、河村議員に政策面で期待することを聞いてみると…

受講生:
「やっぱり減税ですよね。減税が一番期待していますよね。」

受講生:
「減税することで経済が活性化してくると思うので、減税をして経済自体をよくすることは、やっていただきたいと思っています」

名古屋市で実現した“減税政策”を、国政でも実現してほしいという声が多く聞かれました。

「もう一度、減税政策が見直されてきた」と話す広沢市長。続けて、「もう一度、河村たかし政治塾に注目が集まっているのかなと、とらえている」と話しました。

「野党で不信任案を出せる状況をつくりたい」

国政でも“減税”を形にするためどう動くのか?今月23日、中京テレビは、東京都の河村議員の事務所を訪ねました。

2024年11月に訪れたときには、ほとんど物が置かれていなかった事務所内ですが、本や撮影用ライトなど少し物が増えた模様。

撮影用ライトについては、「YouTubeもたまにやっとるがね。ここで撮ることもあるし、名古屋で撮ることもある」と話しました。ほか、「これは名古屋のお城ですわね」と視線を向けた先には、名古屋城が描かれたポスターが。

通常国会での戦略について、河村議員は「自民党でやっていくのは無理だわなと。野党で不信任案を出せる状況をつくりたい」と明かします。

実質、減税につながる、国民民主党が主張する、“所得税の控除額引き上げ”についてはどんな策を考えているのでしょうか。

河村たかし議員:
「国民民主は基本的な思考は違うかも分からんけど。だけど、あれはいかん、これはいかんって言ってると実現できないもんで。悪いけど(保守党の法案は)通らんだろう?ほんならどっかで妥協するしかしょうがにゃー」

“妥協”という言葉を織り交ぜ、質問に答えた河村議員。「“妥協案”として、国民民主党の案には賛成する?」という記者の問いに対しては、「どういう案が出てくるのか知らんけど、とりあえず賛成することになるんじゃないですか?分からん、それはそのときの状況で」と答え、控除額引き上げについては、国民民主党と連携する可能性があると話しました。

最後に石破総理について、どう思っているか聞いてみると、「もっと明るくならないかん」と話し、「そう言ってやれ。もっとニコッとしてくれと言って。やけくそでやってみやーって、歌でもだしゃーって」と、自身が過去に経験した歌手デビューを絡ませた“河村節”で答えました。

最終更新日:2025年1月24日 20:34
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