岸田首相の妻・裕子夫人が単独で訪米し、ホワイトハウスを訪問しました。首相夫人がホワイトハウスを単独訪問するのは初めてのことです。裕子夫人は、NNNのカメラだけに“夫人外交”の舞台裏を明かしました。岸田首相からは、あるアドバイスをもらったといいます。

　　　　◇

岸田首相の妻・裕子夫人（58）（米・ワシントン、17日）
「緊張しましたね」

首相夫人としては初となる、ホワイトハウスへの単独訪問を終えた岸田首相の妻・裕子夫人は、NNNのカメラだけにバイデン大統領の妻・ジル夫人(71)との“ファーストレディー外交”の舞台裏を明かしてくれました。

裕子夫人（58）
「ジル夫人の方からお手紙をいただきまして」

今年1月、日米首脳会談が行われた際には、ジル夫人は手術の直後でした。夫人同士が会えなかったという経緯があり、今回、ジル夫人がホワイトハウスへ裕子夫人を招待したといいます。

懇談前に行われた外務省職員との打ち合わせでは、ジル夫人の経歴などを確認しました。

裕子夫人（58）
「お仕事もされて、すごく家庭も大事にされて」

そして向かったホワイトハウスでは、ジル夫人に出迎えられホワイトハウス内を見学。アメリカで活躍する日米両国の女性が同席した昼食会では、女性の活躍について意見交換をしたといます。

さらに、外務省職員にも知らされていないサプライズがありました。

裕子夫人（58）
「バイデン大統領ともお会いしました。歴代大統領の写真とかかざってあったんですけど、それについて説明してくださいました」

バイデン大統領が執務室を案内。また、ジル夫人と共にホワイトハウスで過ごした時間も2時間という異例の長さで、外務省関係者も、ジル夫人が日本を大事にしていると感じたといいます。

裕子夫人は今回の会談に向け、実は岸田首相からアドバイスをもらっていたといいます。

裕子夫人（58）
「リラックスできるように、冗談の一つも考えていった方がいいんじゃないかと」

そこで、ホワイトハウスの“グリーンルーム”と呼ばれる部屋で、自身がたてた抹茶を振る舞うお茶会が行われると、次のように話し場を和ませたといいます。

裕子夫人（58）
「グリーンルームでグリーンティーをたてることになりますねと」

その後、ホワイトハウスの庭では、サクラの植樹を行いました。

バイデン大統領の妻　ジル夫人（71）
「この植樹は日米両国の永遠の友好のシンボルです」

裕子夫人（58）
「日本を象徴する木ですし、日本とアメリカがこれからもさらに発展していくことの表れでもあると思いました」

裕子夫人（58）
「ジル夫人のファーストレディーとしての公務の様子も垣間見ることができましたし、とても楽しいいい時間が過ごせた」

今回の“夫人外交”の狙いについてある政府関係者は「大統領はいろいろなことでジル夫人に相談している。外交上もキーマンで“夫人外交”はとても重要」と話しています。

岸田首相は今回の夫人外交の成果について「夫人同士が人間関係を深めることはリーダーにも影響を与えるので大事だ」とコメントしています。