自民党の派閥の、政治資金をめぐる事件について、野党側は、国会で、実態解明への取り組みが足りないと主張し、岸田首相を追及しました。中継です。

14日、参議院で政倫審が行われましたが野党側は、説明した自民党議員は3人だけだと指摘し、岸田首相に対してこれで説明責任を果たしたと考えるのか、迫りました。

立憲・田名部参院幹事長
「（政倫審での）弁明に出席をされたのはたったの3名でありました。総理、説明責任を促すとおっしゃいましたが、どう促してこられたんですか、この結果についてどう思いますか」

岸田首相
「政倫審のルールの中において、説明者の意思を尊重するという規定が設けられている。まだ疑念が残るということであるならば、引き続き説明責任を尽くしていかなければなりません」

立憲民主党の田名部参院幹事長は、安倍派でキックバックが再開された経緯について自民党が党として調査して明らかにするよう求めましたが、岸田首相は「実態把握を進め、説明責任、政治責任を尽くし、再発防止につなげていきたい」と述べただけでした。立憲民主党は、14日の政倫審に出席した世耕前参院幹事長ら3人について、「さらに疑惑が深まった」と主張して、証人喚問を求めました。

一方、自民党青年局の懇親会に「多様性」を理由に女性ダンサーが招かれていた問題で、立憲民主党の石川議員は、「多様性が聞いてあきれる」と厳しく批判しました。これに対して、岸田首相は「極めて不適切であり、誠に遺憾だ」との認識を示しました。