【全文】"統一教会"との関係見直し「改造後の内閣でも引き継がれていく」 松野長官会見(8/10午前)
松野官房長官は、10日の会見で、霊感商法などが社会問題化したいわゆる「統一教会」との関係を厳正に見直しを行うよう指示したことについて、「改造後の内閣においても引き継がれていくことになる」と述べました。
<会見トピックス>
▽臨時閣議と内閣改造
▽新内閣での政権運営
▽"統一教会"
会見の概要は以下の通りです。
○松野官房長官
先ほど行われました臨時閣議の概要について申し上げます。
総理から、本日、内閣改造を行うこととした旨のご発言があり、その後、閣僚の辞表の取りまとめを行いました。
この後の予定ですが、13時与党党首会談を予定をしております。
私からは以上です。
――臨時閣議と内閣改造について。
臨時閣議での総理、または閣僚から具体的にどのような発言があったか。
また、この後、改造内閣が発足するが、現内閣の体制におけるこれまでの評価について。
○松野官房長官
先ほどの臨時閣議において、岸田総理からは、昨年の内閣発足以降、国民の皆さまの声を丁寧に聞きながら常に緊張感と危機感を持って新型コロナの感染拡大、ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高騰など、次々と生じる歴史を画するような出来事への対応に全身全霊を傾けてきたこと、新しい資本主義など我が国の未来を切り開くための取り組みにも全力で挑んできたこと、引き続き、それぞれの立場で国民の期待に応えるべく、岸田内閣のさらなる挑戦に支援をいただきたいことについて発言がありました。
これまでの岸田政権を振り返ると、まさに総理が発言をされたような様々な課題に対して、内政面では保健医療体制の強化やワクチン接種の推進、次の感染症危機に備えるための方向性の決定、昨年11月の79兆円の経済対策や今年4月の13兆円の総合緊急対策、さらには新しい資本主義の具体化、経済安全保障の強化やこども家庭庁創設に向けた法整備、外交面では、G7をはじめとする国際社会と協力した厳しい対ロシア制裁、ウクライナ等への支援、自由で開かれたインド太平洋の推進など、スピード感を持って全力で取り組んできたと考えています。
――今日発足する新しい内閣のもとで、どんな政権運営に取り組んでいきたいか、政府としての考えを伺います。
○松野官房長官
内閣改造前に具体的に申し上げることは差し控えたいと思いますが、引き続き、国民の皆さまの声を丁寧に聞きながら、内外の諸課題に全力で取り組んでいくものと考えています。
――岸田総理が、旧統一教会との関係につきまして、自ら点検し厳正に見直していただくことが新閣僚・党役員においても前提となると述べておりまして、人事にも大きな影響を及ぼしています。
その旧統一教会の田中会長らが、本日記者会見を行う予定ですが、会見において教会に求められるものは何だとお考えか。
○松野官房長官
いわゆる旧統一教会と政治家との関係については、先日の閣僚懇談会において、総理の指示を受け、私から、国民に疑念を持たれることのないよう、政治家としての責任において当該団体との関係をそれぞれ点検し、厳正に見直しを行うよう各閣僚に指示をしましたが、この方針は改造後の内閣においても引き継がれていくことになると承知をしております。
お尋ねの会見については、何も承知をしておらず、政府としてお答えする立場にありません。