読売新聞グループ本社 渡辺恒雄代表取締役主筆が死去 98歳
読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆が19日、肺炎のため都内の病院で亡くなりました。98歳でした。
渡辺恒雄氏は1926年に東京で生まれ、東京大学文学部哲学科を卒業したのち1950年に読売新聞社に入社しました。
入社後は政治部記者として活躍し、「派閥 保守党の解剖」など多くの著書を出しました。
ワシントン支局長や政治部長、論説委員長などを経て、1985年に主筆となり1991年に社長に就任しました。
この後、渡辺氏が主導して読売新聞は1994年、2000年、2004年の3回にわたって紙面で憲法改正試案を発表するなど、積極的に提言報道を行いました。
このほか、プロ野球「巨人」のオーナーにも就任、日本新聞協会の会長や横綱審議委員長も歴任しました。
また、2019年11月に亡くなった中曽根元首相をはじめ、政界を中心に各界に幅広い人脈を持っていました。
岸田前首相「言論人としてマスコミ人として、大きな影響を日本の戦後の歴史において残された方でした。ひとつの時代が終わった」
国民民主党・玉木代表(役職停止中)「戦後政治というかメディアや政治幅広い分野で日本の社会に政治に経済に影響を与えてこられた方だと思います」
林官房長官「多くの政治家と接した戦後政治の生き証人である渡辺さんの迫力ある著作に長く接してきたところでありまして、多くのことを学ばせていただきました」