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自民党“裏金議員”の公認問題 有権者「厳しく」「額の問題じゃない」 福井2区・高木氏は非公認、無所属で出馬へ 衆議院議員選挙

2024年10月7日 19:23
自民党“裏金議員”の公認問題 有権者「厳しく」「額の問題じゃない」 福井2区・高木氏は非公認、無所属で出馬へ 衆議院議員選挙
自民党県連の総務会=7日正午前、福井市内

衆院選に向けて、自民党のいわゆる“裏金議員”の公認問題に大きな動きがありました。自民党は6日、福井2区の高木毅氏などを「非公認」とする方針を示しました。

裏金問題での処分の際「選挙での非公認」以上の処分を受けた議員は、今回の選挙では公認しないというもので、高木氏は「非公認」より1段階重い「党員資格停止」の処分を半年間受けていたため、公認されない見通しです。

こうした自民党の方針に対し、県内の有権者からはさらに厳しい対応を求める声も相次いでいます。

自民党県連は7日、総務会を開きました。当初は高木氏を「非公認」とするという党本部の正式な通知を受けて、県連としての方向性を報告するはずでしたが、6日までに党本部からの連絡がなかったため、出席者から意見を聞くに留まりました。

■自民党県連 山崎正昭会長
「今から上京して、党ともよく相談して結論を出す。いろいろな意見があった。しかし、(県内の)2区とも厳しい意見があった」

今後は、党本部から方針を聞いた山崎会長が総務会で出た意見も踏まえて、県連としての方向性を示すとしています。

渦中の高木氏は6日、公認を得られなくても無所属で出馬する考えをあらためて示しました。

■自民党 現職 高木毅氏
「私にとって大変厳しい判断をもらった。もともと私どもが政治資金のことで政治不信を招いたのが大きな原因だから、イチから出直すという気持ちで、反省もしながらがんばりたい」

自民党が打ち出した公認の基準に対し、県民からは厳しい声が相次いでいます。

■敦賀市民 50代男性
「責任を果たしていない状態で、公認を取るというのは虫が良すぎると思う」
■敦賀市民 80代女性
「やっぱりちょっと厳しくしていただかないと。しっかりしてもらわないと、政治家が」

また、収支報告書に不記載があった議員は、比例代表での重複立候補が認められず、福井1区の稲田朋美氏は選挙区のみでの立候補となる見通しです。

■県民
「比例名簿に載らないのは当然。救済措置というか、敗れてもそっちで復活するのはおかしいと思っているので、それはしょうがない。基本、公認は出さないという方針だと思っていたので、公認出すことについては意外」
■県民
「額の問題じゃなくて、裏金自体が問題だと思うので、額に関係なく出られないようにしたらいい」

保守王国・福井でも、裏金問題に対する厳しい声が相次いでいて、現職の2人には選挙戦を通して有権者への丁寧な説明が求められます。

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