世耕氏、キックバック再開経緯「わからない」 西田議員は世耕氏の答弁を批判 参院初の政倫審
14日、初めてとなる参議院の政治倫理審査会が行われ、安倍派幹部の世耕前参院幹事長は一度は中止されたキックバックが再開された経緯について「なぜ突然そうなったのか残念ながらわからない」と主張しました。
立憲民主党・蓮舫議員
「(2022年)8月の幹部会、現金還付継続になったと塩谷さんは言っています。西村さんは結論が出なかったと言ってる。これ食い違ってるんですよね。どちらですか」
自民党・世耕前参院幹事長
「私はその話し合いの場では、私は安倍さんがノルマ通りの販売だと、現金による還付はやめるということをおっしゃっていたので、私はそれを守るべきだと」「いずれにしても、このとき何か確定的なことは決まっていません」
立憲民主党・蓮舫議員
「(2022年)8月5日の意見交換の場で方向が決定づけられなければ、誰が方向決めたんですか」
自民党・世耕前参院幹事長
「何でこれが突然、今までどおりの安倍さんがやめようと言っていた現金による給付になったのか、これは私も残念ながらわからないわけであります」
立憲民主党・蓮舫議員
「記憶にもない、記録にもない。あなたの知らないところで誰が決められるんですか」
自民党・世耕前参院幹事長
「本当に私自身はっきり言って知りたいという思いであります」
また、安倍派の参議院議員は、参議院選挙の年に派閥パーティー券売り上げの全額がキックバックされていたことについて、世耕議員は「全く知らなかった」と主張しました。
一方、14日午後の政倫審に出席した同じ安倍派の西田昌司議員は、世耕議員の答弁について「聞いていたが全く納得できない」とした上で、「派閥の幹部はそのとき知らなくても調べて報告する義務があるのは当然で、それがないのが一番残念だ」と厳しく批判しました。