キックバック再開経緯 世耕氏「関与していない」 初の参院政倫審
参議院の政治倫理審査会で安倍派幹部の世耕前参院幹事長は、一度は中止された安倍派のパーティー収入のキックバックが再開された経緯について「関与はしていない」と主張しました。
野党議員が「キックバックの再開をいつ、誰が決めたのか」と質したのに対し、世耕氏は「なぜ、突然そうなったのか、残念ながら分からない」と話しました。
立憲民主党・蓮舫議員
「(2022年)8月の幹部会、現金還付継続になったと塩谷さんは言っています。西村さんは結論が出なかったと言ってる。これ食い違ってるんですよね。 どちらですか」
自民党・世耕前参院幹事長
「私はその話し合いの場では、私は安倍さんがノルマ通りの販売だと、現金による還付はやめるということをおっしゃっていたので、私はそれを守るべきだと」「いずれにしても、このとき何か確定的なことは決まっていません」
立憲民主党・蓮舫議員
「(2022年)8月5日の意見交換の場で方向が決定づけられなければ、誰が方向決めたんですか」
自民党・世耕前参院幹事長
「何でこれが突然、今までどおりの安倍さんがやめようと言っていた現金による給付になったのか、これは私も残念ながらわからないわけであります」
立憲民主党・蓮舫議員
「記憶にもない、記録にもない。あなたの知らないところで誰が決められるんですか」
自民党・世耕前参院幹事長
「本当に私自身はっきり言って知りたいという思いであります」
世耕議員は、2022年8月の幹部会合で再開が「決まったことは断じてない」と繰り返し強調しました。その上で、代替案として「アイデアとして1番有力だったのが、派閥が議員個人のパーティー券を買う形だった」と述べました。
さらに、立憲民主党の蓮舫議員は、参議院議員は選挙の年はノルマがなくなり全額がキックバックされていたことについて決定に関与したか追及しましたが、世耕議員は「全く知らなかった」と主張しました。