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【さあ、投票へ。】衆院選 福岡11区 序盤情勢ではベテランと新人の接戦か 候補3人の訴え

2024年10月21日 18:16
【さあ、投票へ。】衆院選 福岡11区 序盤情勢ではベテランと新人の接戦か 候補3人の訴え
投開票まで1週間を切った衆議院選挙についてです。筑豊・京築エリアの15市町村を選挙区としている福岡11区では届け出順に、社民新人の志岐玲子さん(71)、自民前職の武田良太さん(56)、維新新人の村上智信さん(55)の3人が立候補しています。NNNと読売新聞の世論調査に基づく序盤情勢で、ベテラン議員と新人が接戦となっている中、激しい選挙戦が繰り広げられています。

元総務大臣で8期目を目指す自民党の前職、武田良太さん。20日、福岡県行橋市での街頭演説では、かつて福岡11区で武田さんと議席を争った山本幸三 元 地方創生担当大臣が応援に入りました。

■山本幸三 元 地方創生担当大臣
「かつてはこの11区で最も激しく戦ったライバルでありますが、今や最も仲の良い盟友なんです。」

支持基盤である保守層に、良好な関係をアピールした2人。武田さんはいわゆる“裏金問題”で、自身も「党の役職停止1年」の処分を受ける中、選挙戦では古い体質からの決別を訴えます。

■自民前職・武田良太氏
「新たなる政党に生まれ変わっていく。このために、この選挙をきっかけとし、全員が必死になって戦うことが必要だと思っています。皆さんの全員の力で、皆さんの尊い財産である議席を守り抜いていただきたい。」

序盤の情勢調査では、維新の新人と激しく競り合っている武田さん。県内外の選挙区の候補者からの応援要請も相次ぐ中、連日の地元入りで、組織の結束を強めます。

■武田氏
「きょうもそうだったんだけども、きちっとそういった(選挙応援の)責任はこなしながらも、地元に入って皆様方に政策をお訴えしたい。横一線って書いたところは横一線と思っているだけでね、しっかり結果を出します。」

その武田さんに迫るのが。

■維新新人・村上智信氏
「接戦というのは非常に驚いています。そこまで伸びているのかと。」

3度目の対決で議席奪取を目指す、元 経済産業省官僚の村上智信さんです。今回、日本維新の会から出馬し、維新に所属する県内の議員が続々と応援に入っています。「重点選挙区」という位置づけです。

■日本維新の会 福岡県議団・新開崇司代表
「大変厳しい選挙ではありますが、自民党候補の背中を目の前まで捉えております。あと一歩、あと一歩押し上げてください。」

草の根の選挙戦を展開する村上さん。まず訴えるのは「クリーンな政治」の実現です。

■村上氏
「自民党の政治資金パーティーに伴い、裏金が渡された。ひどい話だと思いませんか。こんなことを許して良いんでしょうか。私は政治をクリーンにしていきたい。お金がかからない政治を実現していきます。私にとって3回目の挑戦です。今度こそは勝たせてください。」

経済産業省の官僚としての経験を生かし、即戦力として地域活性化に取り組むと訴えます。

■村上氏
「自分自身は公務員として21年間働いてきました。国会議員になった時には即戦力として働けると考えています。」

2度目の出馬となる社民党の新人、志岐玲子さん。20日、福岡県福智町で街頭に立ち、自民党の石破政権の姿勢を強く批判しました。

■社民新人・志岐玲子氏
「私はブレブレの発言、矛盾した発言、二枚舌、そんな首相に政治を任せること。日本のこれからのかじ取りを任せることはできない、そう思います。」

34年間の教員経験を踏まえ、訴えるのは教育予算の拡大です。

■志岐氏
「せめて、国際水準の10%台まで教育予算の割合を高めていきたい。そして、子どもたちが伸びやかに健やかに自分の未来を見つめながら自分の未来を切り開いていく。経済格差も解消されていく。そんな社会にしていくことを使命として取り組んでまいりたい。」

終盤戦に向けて激しさを増す選挙戦。議席の行方が決まる投開票は次の日曜日、27日に迫っています。
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