自民党の派閥の裏金事件に関する衆議院の政治倫理審査会がきょう開かれ、旧安倍派で富山1区の田畑裕明議員が出席しました。

田畑議員は今年1月、所属していた旧安倍派からキックバックされたパーティー収入、合わせて68万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしていました。

きょうの政治倫理審査会で田畑議員は「会計責任者や事務担当者に任せていたため、不記載については知らなかった。還付金は現金で事務所に保管していて、私的な流用はしていない。政治不信を招く結果となりお詫びしたい」と釈明しました。

また、立憲民主党の中谷一馬議員が、田畑議員の政治資金パーティーの案内状に「ご入金のみ」と記載していた問題について質問し「田畑議員は『返金する』としていたが、パーティー券を購入した知人には連絡がなく、返金もされていない」としました。

これに対し田畑議員は「返金の手続きをひとつひとつしていて、急ぎ確認したい」としました。

また、無断・架空の党員登録問題について田畑議員は「企業献金を党費にあてていたことはない。口裏合わせを求めたと思われるような言動をとってしまったことについて、申し訳なく思っている」としました。

これに対し中谷議員は「田畑議員は疑惑が続いていて、認識も対応も甘い。説明責任を果たしていない」と厳しく非難しました。