老朽化進み維持費が…『知事公館』 民間企業に”長期貸し出し”へ 条件に「仙台城の門を移築した正門は残して」(宮城県)
宮城県は、老朽化が進み維持費がかさむ『知事公館』について、県は知事公館としての役割は終了させ、民間企業に長期間貸し出す方針を決めた。
仙台市青葉区広瀬町にある知事公館は、4753平方メートルの敷地に和洋折衷の5棟からなる近代和風建築。
1921年(大正10年)に旧陸軍第二師団長の官舎として建築され、1965年(昭和40年)から来賓客らの接待などを目的に知事公館として使用されてきた。
正門は、仙台城の門を移築したものとされ、宮城県指定有形文化財に指定されるなど、歴史的な価値が高い建物だ。
近年は、囲碁の棋聖戦の会場としても利用されてきたが、知事公館としての使用は、年間数件にとどまっている。
また老朽化が進み、施設の維持や修繕費用が増加することが見込まれている。
このため、県では知事公館としての役割は終了させ、民間企業に集客施設として長期間貸し出す方針を決めた。
県は正門を残すことや、建物や庭園の特色を生かすことを条件に、今年3月にも民間企業からの公募を開始し、有識者らでつくる選定委員会が事業者を選定する方針だ。
このため、県では知事公館としての役割は終了させ、民間企業に集客施設として長期間貸し出す方針を決めた。
県は正門を残すことや、建物や庭園の特色を生かすことを条件に、今年3月にも民間企業からの公募を開始し、有識者らでつくる選定委員会が事業者を選定する方針だ。