「待ったなし…それでも先送りせざる得ない」建設コスト高騰で建て替え断念、老朽化した清掃工場や市役所本庁舎(宮城・塩釜市)
宮城・塩釜市は、老朽化が進み建て替えが必要な清掃工場や市役所本庁舎について、建設コストの高騰から建て替えを断念した。
佐藤光樹・塩釜市長
「老朽化している施設は待ったなしの状態。それでも先送りせざるを得ない」
これは、佐藤塩釜市長が6日の会見で明らかにした。
資材や人件費など建設コストの高騰から、建て替えを断念したという。
塩釜市では、老朽化が進む清掃工場やリサイクルセンターを建て替える方針だった。
しかし、建設資材や人件費の高騰から、費用が当初の見積もりから3割ほど高い約220億円となる見通しとなった。
同じく老朽化が進む市役所本庁舎についても、現在の複数に分かれる庁舎を集約して建て替える場合 133億円と、当初の見込みより2倍近くまで費用が高騰しているという。
このため、塩釜市では清掃工場やリサイクルセンターは延命措置を行うとともに、周辺自治体への委託などの検討を進めるほか、本庁舎については耐震性などの安全確認調査を行い継続して利用する方針だ。
最終更新日:2025年2月6日 16:08