コロナで5年ぶり見本市 1か月水揚げ休止の魚市場「イメージ悪化につながらないようにしたい」
5日、宮城県・塩釜市魚市場で水産加工品を集めた見本市が5年ぶりに開催された。
不適切な取引を巡る問題で、2月下旬から1か月間の水揚げ休止を前に関係者は影響を最小限に食い止めたい考えだ。
塩釜市魚市場では、運営会社による1億円を超える不適切な取引きが発覚し市の行政処分により2月22日から1か月間、水揚げが休止される。
新型コロナの影響で5年ぶりの開催となった5日の見本市は、商工会議所などが塩釜の水産加工品をPRしようと開いたもの。
会場には22社がブースを構え全国から参加したバイヤーがその味を確かめながら熱心に商談していた。
出展者
「コロナ禍でECの方が伸びつつあったんですけど、今日の様な見本市でこうして実際にお客さんに手に取ってもらって販売が伸びればなと」
参加したバイヤー
「現物が見れるし、ネット・カタログではなく最終的な商品を見て『おいくらなの』と話せるのがいいのかなと」
参加者に魚市場休止の影響について聞くと「加工品は在庫があるので出荷には影響がない」といった声や「イメージの悪化につながらないようにしたい」といった声が聞かれた。
また、一般客には魚市場休止期間中も通常営業する「塩釜水産物仲卸市場 」を訪れて塩釜の水産物を楽しんでほしいといった声が聞かれた。