大石知事後援会の収支報告書訂正「最終の結論に至らなかった」県議会最終日も具体的説明なし《長崎》
10日の県議会最終本会議で知事は、自身の後援会の収支報告書について「最終の結論に至らなかった」と説明しました。疑惑に対する具体的な説明がなされない中、議員からは早急な対応を求める声が上がりました。
10日、最終日を迎えた県議会で発言を申し出た大石知事…。
(大石知事)
「後援会の収支報告書について6月中の訂正を予定としていたことについて報告する」
発端となったのは6月24日の一般質問。
自民党の田中愛国議員は2022年分の知事の後援会の収支報告書の中で県議会議員の後援会から286万円を借り入れ、この返済とともに7万3000円あまりの利息も支出として記載していることを「政治倫理上問題がある」と指摘。
これに対して「違法性はない」としながらも外部監査人から訂正の指導を受けたとした上で…
(大石知事)
「遵法精神をより明らかに示すために6月中に選挙管理委員会に対して訂正を行う予定としている」
ところが、その4日後、大石知事は自身の承認なく、後援会から多額の出金がなされ、監査業務を行っていた者に渡った可能性があるとして、6月中の訂正を見送る考えを明らかにしていました。
10日の最終本会議では…
(大石知事)
「最大限努力し精査を進めてきたが、本日まで最終の結論に至らなかった。先日報道されていた案件も含めて、精査、確認に今しばらく時間をいただきたい」
報告書を訂正するかや、精査が必要になった背景など具体的な説明は行いませんでした。
記者「(説明は)いつ頃めどに?」
大石知事「1日も早くという思いに変わりない」
記者「精査が遅れている原因は」
大石知事「いろいろあるがそこも含めて説明の際に申し上げたい」
議会開会中の説明がなされなかったことに対し、議員からは…
(田中愛国議員)
「自分で答弁したことが収拾がつかなくなっている。話したことに責任を持ってもらわないと」
(堀江ひとみ議員)
「きょうで議会が終わるのに議会中に(説明)できなかったというのは前代未聞では」
徳永議長は大石知事と10日中に協議し、早急な説明を求めるとしました。
(徳永 達也議長)
「きょうの説明で(結論が)出るものと(思っていた)じゃあいつなのかと私から(知事に)協議する」
また、自民・公明以外の改革21や県民会議などの4つの会派の議員は本会議後に会合を開き、今後の対応について協議。
16日までに説明がない場合、直接、知事に申し入れを行うことを確認しました。