少数与党の政権…石破首相が所信表明 石破カラーをにじませながらも「103万円の壁」などの議論について国民民主に配慮
石破政権が少数与党として臨む初めての国会。11月29日、石破首相が本格的な論戦が始まるのを前に所信表明を行いました。
石破茂 首相
「先般の選挙で示された国民の皆さま方の声を踏まえ、比較第一党として自由民主党、公明党の連立を基盤に他党にも丁寧に意見を聞き、国民の皆さま方の安全と安心を守るべく取り組んでまいります」
臨時国会で所信表明の演説に立った石破首相。安全保障や外交政策、さらに防災庁の設置に向けた準備など”石破カラー”をにじませる一方で、少数与党となって初めての本格的な論戦を前に「幅広い合意形成」を目指すと強調しました。
税制改正については、国民民主党の主張に配慮し「103万円の壁」を来年度に引き上げることや、ガソリン減税を含む自動車に関係する税全体の見直しの中で議論することを説明。さらに、地方を主役にした日本創生について取り組んでいく考えを示しました。
石破茂 首相
「地方創生の基本的な考え方を年末までに取りまとめますが、地域活性化と合わせ、この国の在り方文化、教育、社会を変革するため大きなムーブメントを作り出していく」
所信表明で日本創生への思いを語った石破首相。12月2日(月)から代表質問が始まり、本格的な論戦が行われることになります。