【衆院選・静岡4区】県内唯一の前職同士一騎打ち…逆風下の自民候補と反自民票受け止めたい国民候補の戦い
静岡市清水区と富士宮市、富士市の一部を選挙区とする静岡4区。立候補しているのは、自民の前職・深沢陽一候補と国民の前職・田中健候補の2人で、静岡県内では唯一、前職同士の一騎打ちとなりました。
(自民・静岡4区 前職 深沢 陽一 候補)
「私はまずは国の主導でしっかりと財源を確保して捻出してそして経済を成長させる」
( 国民・静岡4区 前職 田中 健 候補)
「給料の上がる経済、人づくりこそ国づくり、そして、自分の国は自分で守る。これをしっかりと実現したい」
公示日の第一声、ともに経済政策の重要性を訴えた2人。3年前の前回選では、深沢候補が約8万4千票を獲得し圧勝。2位の田中候補は約3万5000票差をつけられ比例復活での初当選となりました。今回、深沢候補の陣営では、「政治とカネ」の問題で逆風が吹く中、反自民票が田中候補に集まることに警戒感を示しています。
(自民・静岡4区 前職 深沢 陽一 候補)
「今回の総選挙は、大変厳しい逆風の中行われている。自民党は金の不記載の問題があったこと、これから2度と起こらないように法律も改正した。やってしまった人には調査もした。自民党内のルールも変えた。自分たちでやらなければいけないことは対応した。私は今までもきっちりやってきた。これからも私個人としては奇麗に正しくやっていきます」
17日は、富士宮市で街頭演説や演説会を行った深沢さん。20日には、岸田前首相も応援に駆け付ける予定で、党を挙げ、議席を死守する構えです。
(自民・静岡4区 前職 深沢 陽一 候補)
「一騎打ちということもあって、きょう来ていただいた皆様と危機感を共有している、私のできることは、あくまでも私を支援してくれる人、私に関心を持ってくれる人に私の思いを聞いてもらう。これをしっかりと丁寧に繰り返すことだと思っています」
一方、国民の田中候補は、今の自民党政権に不満を持つ有権者を全て受け止めたいと攻勢を強めます。
( 国民・静岡4区 前職 田中 健 候補)
「一騎打ちの選挙区はこの4区だけ。この4区で旧態依然とした政治改革に見通しがつけられない、今の自民党政治を続けるのか新しい政治を選ぶのか判断が求められる」「私は責任をもって皆さんの声を受けたいと思う。野党総結集、大きな責任を感じる。すべての反自民が私を応援してくれている。この4区から旗を揚げてくれとの声を、この3日間多く感じる」
田中候補は、前回選と違い、3年間、国会議員として活動してきた実績をアピールできることが大きいと話します。序盤戦の手応えについて聞いてみると…。
( 国民・静岡4区 前職 田中 健 候補)
「声としては自民党を勝たす訳にいかない、このまま自民党を裏金の問題を解決しないまま政権にいてもらっては困るという声も、この選挙期間中でてきましたので、あらゆる非自民の声が集まっているという実感はあります」
日に日に熱を帯びる選挙戦。与野党一騎打ちの行方は…。