上越市の中川幹太市長が不適切な発言を繰り返した問題、2日から始まった9月議会で一部の市議が不信任決議案を提出しましたが否決されました。中川市長はあらためて続投の意向を示しています。

上越市の中川市長はことし6月の議会で学歴差別ともとられる発言を行うなど就任以来、不適切な発言を繰り返し議会から辞職勧告を受けていました。

2日から始まった上越市議会の9月定例会。

滝沢一成市議
「市民の期待と信頼を裏切る言動は目に余るものがある。上越市議会は中川幹太市長を信任することはできない」

辞職しない意向を示してきた中川市長に対し一部の市議から不信任決議案が提出されました。

平良木哲也議員
「市民の信頼を失う発言を繰り返し、そのことを指摘して反省を求めた議会に対しては開き直る市長では市民の暮らしを守れないばかりか市民の利益を限りなく失わせることになるのは明白です」

安田佳世議員
「議案が審査されることもなく、少なくとも3か月、また解散して市長選挙にまでなれば来年2,3月まで行政、議会が停止することになりかねません」

採決は無記名投票で行われ、賛成11票に対して反対が21票。

不信任決議案は否決されました。

市長の不適切な発言をめぐる市政の混乱に市民は。

男性
「行政と議会が一緒になって力を合わせてやらなきゃいけないのにみんなバラバラで正反対のこと言ったって何にもならない、一番迷惑なのは市民だわね」

男性
「否決されたならもう一度自分の言葉をかみしめて今後につなげていってもらいたいですね」

中川市長
「今回否決されたとはいえ、不信任決議案が提出されたことについては非常に重く受け止めておりますので、これを肝に銘じながら、職責を果たしていかなければ いけないと思っております」

中川市長は「市政の発展のために全身全霊を尽くしていく」としてあらためて続投の意向を示しています。