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【数字で分析】衆院選候補者の訴え①岩手1区 各候補は公示日に何を重点に訴えたか

2024年10月16日 18:40
【数字で分析】衆院選候補者の訴え①岩手1区 各候補は公示日に何を重点に訴えたか

 衆議院選挙が15日公示され、岩手県内でも各候補による舌戦が繰り広げられています。岩手1区、2区、3区、それぞれの候補が公示日初日、何をどう訴えたのか、数字で分析します。1回目は岩手1区です。

 岩手1区は、届け出順に自民党・新人の米内紘正候補。立憲民主党・前職の階猛候補。共産党・新人の吉田恭子候補の3人が舌戦を繰り広げています。

自民党・新人の米内候補です。

米内候補
「政治と金の問題をさっさと片づけてしっかり岩手県の地方の議論をしなければいけない」

 米内候補は、13分20秒の演説のうち4割以上を「地方への思い」にあて、医療面・教育面など岩手の現状を踏まえ、中央中心の政治ではなく地方の議論が重要と訴えました。また政治不信へのおわびと信頼回復についても3割以上をさきました。

米内候補
「地方が存続することができるのか日本を語るうえで議論しなければいけないのは地方について。わたしはそう確信している。食糧もエネルギーも人材も担っているのは地方この岩手県。岩手なくして日本の発展はありえない」

 立憲民主党・前職の階猛候補です。

階候補
「政治に対する国民の信頼は地に落ちてしまった。ならば信なくば変えよう」

 階候補は、10分半の演説のうち、人口減少が進む地方の現状を踏まえたうえでの「若者の待遇改善」に23%をあてました。また、21%を占めた経済対策では、国民の生活に不可欠なエッセンシャルワーカーへの手厚い支援を主張しました。

階候補
「子どもを持ちたくても教育の負担を考えて、なかなか子どもは持てない方がたくさんいる。非正規雇用を正規雇用に変えていく。中小企業の皆さんの社会保険料や税の負担にも配慮しながら若者の待遇改善を行って、家族の団らんを守っていきたい」

 共産党の新人・吉田恭子候補です。

吉田候補
「裏金政治を変えてほしい。その願いをどうかこの選挙、日本共産党に託していただきたい」

 吉田候補は、11分20秒の演説のうち消費税や年金、大学の学費など生活支援策に28%。また、自民党の裏金問題を念頭に27%を「政治の転換」に割いたほか、労働環境や、賃上げによる待遇改善にも22%をあてました。

吉田候補
「全国どこでも最低賃金時給1500円。中小企業への直接支援で安心して賃上げできる環境を作っていくことが求められている。高齢者の皆さんの医療費窓口負担3割増は絶対に許さない。大学の学費を半額に、そしてゼロを目指す」

 17日は岩手2区に立候補している、自民党の前職・鈴木俊一候補と立憲民主党の新人・中村起子候補の訴えを分析します。

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