川南町の出直し町議選の当選者はおよそ半数が新人 議会構成大きく変わる
議会の解散請求の成立を受け、2日に行われた宮崎県川南町の町議会議員選挙では、当選者のおよそ半数を新人が占め、議会の構成が大きく変わることになりました。
当選した議員からは混乱の収束にむけた期待の声が聞かれました。
川南町の町議会議員選挙には、定数13に対し前職10人、元職2人、新人7人の19人が立候補し、開票の結果、前職7人、新人6人が当選しました。
投票率は、63.48パーセントでした。
トップ当選を果たした新人の金丸和史氏は48歳。
今回当選した議員の中では最年少です。
(川南町議会 金丸和史氏)
「若い人たちの力が川南町には必要」
「そこをどう取り込んで、意見を議会に上げていくかが大事になってくる。これから川南を担うであろう子供たちが、のびのび育つ環境が整備されていない状況」
「早く議論して教育環境を整えて課題を解決したい」
川南町議会を巡っては、新しい中学校の建設を巡る対立などを背景に、住民グループが「議会が機能不全に陥っている」として去年12月に解散を請求。
住民投票で有効投票の過半数が賛成したため、解散請求=リコールが成立し、議会は即日解散しました。
選挙には、町内6つの小学校の校区からリコール運動に参加した町民がそれぞれ候補者を擁立。
結果、6人全員が当選しました。
(川南町 宮崎吉敏町長)
「一番大事なのは、自分が住んでいる地域の方々の思いを議会で発言できること。過去に戻って(町議同士が)対立するというのはないと思う」
また、リコール反対派で当選した前の議長の河野浩一氏は…
(川南町議会 河野浩一 前議長)
「自分の意見をぶつけ合いながら、真剣に前に進めていけたらいいかなと思う」
「(川南町政を)どうにかして正常化していかないといけない」
今回の選挙で定数のおよそ半分を新人が占め、議会の構成が大きく変わることになった川南町議会。
町政の混乱は収束するのか、臨時町議会は、今月6日に開かれる予定です。