宝塚歌劇団側と遺族側が合意書締結 劇団員死亡
去年、宝塚歌劇団の当時25歳の女性が死亡した問題で、歌劇団側と遺族側が合意書を締結しました。
阪急阪神HD・嶋田泰夫社長「改めてこの場をお借りしまして、ご遺族の皆様に心より謝罪を申し上げたいと思います。誠に申し訳ございませんでした」
阪急阪神HD・大塚順一執行役員「劇団員と話し合った結果、基本的には悪意を持ってなされたものとまでは言えないと考えています。しかしながら、これらの行き過ぎた指導や叱責などの行為はパワーハラスメントに該当するものであり、このような事態を引き起こしてしまったことは、申し開きのないものと考えています」
劇団側は会見を行い、遺族側と合意書を締結したと発表しました。劇団側は当初、上級生らによるパワハラ行為について「確認できなかった」としていましたが、一転して認め、その理由について「遺族側からの資料を精査した結果」と説明しました。
一方、遺族側も都内で会見を開き、上級生や劇団幹部らあわせて6人から謝罪の手紙を受け取ったことを明らかにしました。
母のコメント(遺族側代理人が代読)「事実を訴え続けた結果、当初は過重労働のみを認め、一切パワハラはなかったと主張をされた劇団が、多くのパワハラを認め、本日、ようやく調印となりました。言葉では言い表せないたくさんの複雑な思いがあります。娘に会いたい。生きていてほしかったです」