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恐竜は鳥のように発声できた? 世界初「のどの骨」特定 福島県立博物館の学芸員ら日米研究グループ発表

2023年2月16日 20:59
恐竜は鳥のように発声できた? 世界初「のどの骨」特定 福島県立博物館の学芸員ら日米研究グループ発表

福島県立博物館の学芸員も参加する日米の研究チームが16日、モンゴルで発掘された恐竜の化石から「のどの骨」を特定したと発表しました。恐竜が鳥のように発声できた可能性があるということです。

16日、福島県会津若松市の県立博物館で展示が始まったのは、アメリカの博物館がモンゴルで発見した「ピナコサウルス」の化石です。

この化石から、世界で初めて恐竜の「のどの骨」が発見されました。

福島県立博物館・学芸員 吉田純輝さん「かなり興奮したのを覚えている。幸運、奇跡が重なって、(発見)できたのかなと思う」

「のどの骨」を発見したのは、福島県立博物館の学芸員・吉田純輝さんを中心とする国際研究グループです。グループは2018年から「ピナコサウルス」の舌の骨の研究を始めました。一度は行き詰まったものの、100種類もの鳥類の骨の標本と見比べる過程で発見したといいます。

「ピナコサウルス」の「のどの骨」の形は鳥類に近く、このことから、恐竜が鳥のように発声できた可能性が高いことがわかりました。

世界初の発見に福島県民は──

化石を見た人「信じられない。素晴らしい。古代ロマン」

福島県立博物館 ・学芸員 吉田純輝さん「研究不可能と考えられていた恐竜の音声の行動、生態、進化という分野が、これからどんどんできるようになるのではないか。自分自身でも期待している」