今夏の平均気温 過去2番目の高さに 今後も記録的な高温が頻繁に発生か 気象庁が危機感強める
気象庁は夏の天候まとめを発表し、6月から8月の平均気温が、統計開始以来2番目に高かったことがわかりました。今後も記録的な高温が頻繁に発生することが考えられるとして、気象庁は危機感を強めています。
気象庁によりますと、今年6月から8月の平均気温は、過去30年の平均値と比べ0.91度高くなり、1898年の統計開始以来、2番目に高い記録となりました。
地域別では、東日本と西日本、それに沖縄・奄美地方で「かなり高く」、北日本では「高く」なりました。特に西日本では平年と比べて0.9度高く、2013年、2018年と並んで最も高い値になったということです。
気象庁は高温となった理由について、太平洋高気圧のはり出しが強く、日本付近が暖かい空気に覆われやすかったことに加えて、長期的な地球温暖化の影響もあるとしています。また、太平洋高気圧が勢力が強まった背景にはインドネシア付近で積雲の対流活動が活発だった影響が考えられるとしています。
気象庁は1日の取材で、「今後も記録的な高温が頻繁に発生すると考えられ強い危機感を持って監視にあたっている」と話しました。
一方、夏の日本近海の平均海面水温は平年と比べて0.8度高くなりました。これは1982年に気象庁が統計を始めて以降、2001年と2016年と並んで1位の記録だったということです。