またバスに子ども“置き去り” 介助員2人が同乗も「降車確認」を怠り…
またしても子どもがバスに置き去りにされました。11月1日に広島市の特別支援学校で児童がバスに取り残されていたことが明らかになりました。当時、バスには2人の介助員が同乗していましたが、それぞれ相手が車内を確認したと思い込んでいたといいます。
◇
11日朝、広島市の広島特別支援学校を訪ねると、続々とスクールバスが入っていきました。この特別支援学校で、小学部に通っている児童1人が車内に置き去りにされていたことがわかりました。
保護者
「(各地で置き去りが)何回も起こってるのに、起こしたというのが信じられない」
児童がバスに取り残されたのは、11月1日午前9時ごろです。約20分後、この児童が教室にいないことに担任が気づき、市が委託するバス会社に連絡しました。そして、約50分後、バスの運転手が一番後ろの列に座っていた児童を見つけ、保護しました。児童の健康状態に異常はありませんでした。
今年9月には、静岡・牧之原市で3歳の河本千奈ちゃんが送迎バスに置き去りにされ、重度の熱中症で死亡しました。11月2日にも、岩手・一関市で小学1年生の男子児童が置き去りにされかけましたが、自らクラクションを鳴らし助けられたということです。
またしても起きた子どもの置き去りに、特別支援学校の校長は…
広島特別支援学校 合田和広校長
「私自身の危機意識、この部分の欠如だと考えています」
当時、バスには2人の介助員が同乗していましたが、それぞれ相手が車内を確認したと思い込み、児童の降車確認を怠ったということです。
再発防止策について、教育委員会は…
広島市教育委員会・特別支援教育課 山領勲課長
「(介助員)2人で全体を見ようだけでなくて、担当するエリアを決めてそこを責任もって見るとか、そういったところはきちんと徹底しておかないといけない」