行動制限ない年末年始 “3年ぶり”の年越しイベントも 小池都知事「攻めと守りと備えを」
今回の年末年始には、“行動制限”がありません。人が集まる“年越しイベント”については、3年連続の中止が発表されたイベントがある一方で、「3年ぶりの開催」が決まったイベントもあります。27日、日本テレビの単独インタビューに応じた東京都の小池知事は「アクティブな冬をお過ごしください。ただし(新型コロナウイルスへの)攻めと守りと備えをよろしくねと」と述べました。
◇
今年も残すところ、あと4日となりました。27日夜、東京・新橋では忘年会や同窓会が開かれていました。忘年会をしていた人たちの中の1人は「今年はすごい緩和されてる」と言い、同窓会をしていたグループの1人は「(ワクチン)5回打ってますし、(過去に)1人はかかってますし」と話していました。
都内の居酒屋を取材すると、客足が戻り、売り上げも2割ほどアップしたといいます。予約表を見せてもらうと、去年は白い部分が目立っていたのが、今年は多くの書き込みがありました。
居酒屋 店主
「この辺は満席ですね」
ただ、気がかりなこともありました。
居酒屋 店主
「(予約グループの)仲間がコロナになったりで、(12月だけで)10組くらいのキャンセルがありましたね。まだ、完全にコロナを脱却してない」
◇
ちょうど1年前の2021年12月27日、東京の新規感染者数は35人でした。27日の感染者は2万2063人で、1週間前より増えていますが、今回の年末年始は“行動制限”はありません。
こうした中、判断が分かれているのが、人が集まる“年越しイベント”の開催についてです。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、3年ぶりの開催を決めました。その一方で、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年から2020年への年越しの際には11万人近くが集まった東京・渋谷のカウントダウンは、3年連続となる中止が決まりました。
また、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーや横浜の八景島シーパラダイスでも中止が決まりましたが、長崎のハウステンボスは全く制限のない開催に踏み切ります。
◇
年の瀬の名物といえば、東京・上野のアメ横商店街のにぎわいです。正月向けに買い物をしていた人は「イカと、あとホタテ、ウナギと…」と、多くの商品を買い込んでいました。この場所の12月の人出は、去年までと比べると、どうなのでしょうか。
カニ販売店「魚草」 社長
「ここのところコロナで大変な時期だったので、去年なんかよりは全然マシ。(客入りが)早いなと」
◇
東京・羽田空港でも変化が見られます。去年12月27日には、空港内のPCR検査センターに行列ができていましたが、27日夕方には並んでいた人はおらず、ガラガラでした。
空港を訪れていた人たちは、行動制限のない今回の年末年始を、どう過ごすのでしょうか。
福岡に帰省する親子は――
息子(7)「おじいちゃん、おばあちゃんのおうちに行く」
父親(39)「(去年と比べて)飛行機がだいぶ混んでるなと」
また、4年ぶりにチェコへ渡航し、海外で年越しする家族は――
子ども「チョコ(チェコ)行ってきまーす」
父親「(海外に行くのも)接種証明もってれば、いろいろスムーズになるということで…もう、楽しみがたまってたんで」
海外へ向かう家族たちがいる一方、家族の帰国を待つ人たちも。3歳の女の子は、母親から離れて空港の床に座り込んでしまっていました。ドイツに出張していた父親が帰国するため、迎えに来たのだといいます。
――あの子はどうした?
母親「ちょっと疲れたのもあって…」
――パパ好き?
娘(3)「うん」
母親「(年末年始は)家族でゆっくり。久しぶりなんで」
◇
東京都の小池知事は27日、日本テレビの単独インタビューに応じ、「アクティブな冬をお過ごしください。ただし(新型コロナへの)攻めと守りと備えをよろしくねと」と述べ、年末年始を自由に過ごす一方で、感染対策には十分気をつけてほしいと強調していました。
(12月27日放送『news zero』より)