「エルニーニョ現象」発生も冷夏にならず、なぜ?
気象庁は異常気象の要因となる「エルニーニョ現象」が4年ぶりに発生しているとみられると発表しました。
エルニーニョ現象は南米ペルー沖の赤道付近で海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。
気象庁はこの「エルニーニョ現象」が4年ぶりに発生しているとみられると9日、発表しました。
「エルニーニョ現象」は世界各地で異常気象をひきおこす要因となりますが夏に発生した場合、太平洋高気圧の張り出しが弱くなるため、日本付近では、気温が低くなるほか、西日本の日本海側で降水量が多くなる傾向があるということです。
しかし、気象庁の最新の夏の予報では北日本では、「ほぼ平年並み」の気温と予想されていますが東日本と西日本は「平年並み」か「高い」予想となっています。
降水量は全国的に「ほぼ平年並み」の予想です。
この要因について気象庁は地球温暖化が背景にあることや冬まで続いていた「ラニーニャ現象」の影響が残っていることとしています。
気象庁によりますと、このエルニーニョ現象は今後、秋にかけて続く可能性が高いということです。