慣れない“都心の積雪”で……滑りやすいのは「白線」「車の出入口」 寒い日はエアコントラブルに注意【#みんなのギモン】
●帰宅・出勤に影響大 注意と備え
●エアコントラブル避けるには
■八王子駅前では…雪かきをする人の姿
「5日から6日にかけて関東では大雪となり、都心でも8センチの積雪が予想されています。今からできる備えについてお伝えします。まずは今の雪の状況を見てみましょう」
藤井貴彦アナウンサー
「八王子駅前の様子ですが、雪かきを行っています。積もったまま1日迎えてしまうと固まってより滑りやすくなるということで、こういった細かい作業をされる方が、通勤の足を楽にしてくれるのかもしれません」
富田委員
「硬い雪が積もっています。新宿駅の様子はどうでしょうか?」
藤井アナウンサー
「雨粒なのか雪なのか、という状況で足元に雪が積もっている様子はありません。路面にはまだ水が残っていて、雪が降ったとしてもすぐに解けて水に変わっている状況です。ただ、この後気温が下がると雪になる恐れもありますので、十分足元お気をつけください」
富田委員
「駅の周りにも多くの人が集まっていますが、交通の状況にも注意が必要です。雪の影響にできる限りの警戒が必要です」
■2年前は転倒や車の立ち往生が続発
富田委員
「都心の積雪で記憶に新しいのは2年前。2022年1月に東京に大雪警報が出され、都心で10センチの積雪を記録しました。この時も高速道路での車の立ち往生や、歩行者の転倒が相次ぎました」
徳島えりかアナウンサー
「雪国の方からすると『10センチの積雪で?』と思われてしまうかもしれませんが、私たちはスノーブーツを持っていないなど備えができていないことも多いので、情報を確認しつつ慎重に行動したいなと思います」
富田委員
「今回も国土交通省などは不要不急の外出を控えるよう緊急の呼びかけを行っています。交通機関が大きく乱れる恐れがありますし、高速道路の一部では車の立ち往生を未然に防ぐために、予防的通行止めを行っています」
■車の運転に迫られる場合に備えたい物
富田委員
「これから帰宅という方は、最新情報に注意してほしいと思いますし、6日の通勤・通学時間帯も引き続き警戒が必要です」
「5日夜から 6日朝にかけての影響が大きいとみられていますが、通院やお子さんの送り迎えなど、どうしても外に出ないといけないという人もいるかもしれません。やむを得ず車を利用する場合は、次のような準備をしていただきたいと思います」
「国交省関東地方整備局ホームページによると、まずはタイヤチェーンです。スタッドレスタイヤを装着していてもスリップして上れない坂などでは必要となります。万一の立ち往生に備えて、携帯電話はもちろん、懐中電灯も準備すると良さそうです」
「また、スコップや手袋、ブースターケーブルや停止掲示板、けん引ロープを積んでおくといいということです。そして、急ブレーキ・急ハンドルは絶対に控えてほしいとのことです」
河出奈都美アナウンサー
「私の家族でも祖父母の病院の送り迎えがあるので、予定をずらせればいいのですが、どうしてもずらせない時はありますよね。スコップだったりロープだったり、普段なかなか積んでいない物をきちんと確認するようにしたいなと思います」
■雪道での自転車運転は非常に危険
富田委員
「自転車の場合、『今朝駅まで乗ってきたけど、帰りどうしよう』という人もいると思います。自転車専門店のサイクルベースあさひによると、乗らずに押して歩いてほしいということです。雪道の運転は非常に危険です」
「前や後ろにお子さんを乗せて押すことも避けた方が良いといいます。自転車を押してお子さんと歩くのは本当に大変だと思いますが、ゆっくりと進んでもらいたいです」
「その上で、自転車を押している時も急ブレーキ・急ハンドルは転倒の恐れがあるため控えてほしいといいます。進む時も止まる時も、ゆっくりを心がけましょう」
■歩行者が滑りやすい場所をチェック
富田委員
「そして、歩く場所にも注意が必要です。東京都ホームページによると、白線の上やマンホールの上などは滑りやすいですし、坂道も滑って転びやすくて危険です」
「さらに、駐車場の出入口やガソリンスタンドなど、車の出入りがある歩道、タクシーやバスの乗り場は人や車に雪が踏み固められて滑りやすくなるので注意が必要です」
刈川くるみキャスター
「積雪していると、どこに白線があってどこにマンホールがあるか目視できない可能性もあるので、不安な道は避けたり、手すりを使ったりして安全に歩きたいと思います」
■なぜ…エアコンの「温風」がストップ
富田委員
「5日の東京都心の最高気温は午前 9 時すぎの 6.2 度で、その後気温はどんどん下がり、現在の汐留(日本テレビ前)の気温は 1.6 度となっています。こういう時に注意が必要なのが、エアコントラブルです」
「寒い日にはエアコンの暖房が、停電でも故障でもなく、突然温風が出なくなることがあるといいます」
藤井アナウンサー
「午前中に家でテレワークをしていましたが、急に私の後ろにあったエアコンが大きな“ため息”をついて止まりました。霜取り機能が動いている時だと思います。温風が出てこないんですよ。その間は少し寒い思いをしていました」
富田委員
「ダイキン工業によると、7 度以下になると一般的にエアコンの室外機に霜がつきやすくなり、それを取るために自動的に『霜取り運転』のモードに切り替わり、その間は温風が出なくなります」
藤井アナウンサー
「多分、10分くらい出なかったと思います。エアコンが“ため息”をついたのは初めてです」
富田委員
「約10分すると通常の暖房運転に戻るということです。室外機に霜をつけにくくするために今からできる対策としては、室外機の周りの片付けがあります」
「部屋を暖めるために、室外機からは冷たい空気を外に出していますが、障害物があると吹き出した冷気を再び室外機が吸い込んでしまい、霜がつきやすくなってしまうといいます。周囲30センチはスペースを確保すると良いということです」
■室外機に霜がついた時のNG行為は?
富田委員
「もし霜がついてしまった場合も注意が必要です。霜を溶かそうと熱湯や水を大量にかけると故障につながる恐れがあるということです」
藤井アナウンサー
「そういったこともあるんだということを1つ覚えておいていただきたいのと、6日朝は通勤通学の時に足元を取られる可能性があるので十分にご注意いただきたいと思いますし、余裕を持って家を出てください」
富田委員
「5日の帰り道も気をつけていただきたいですが、6日の朝も路面が凍結する恐れがあります。普段以上に時間の余裕を持って行動していただければと思います」
(2024年2月5日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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